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フィンランドには何がある?首都ヘルシンキの世界遺産スオメンリンナと、北欧デザインの美術館を旅した

最終更新: 2026-10-04 / 文・写真: TheYutake(ゆーたけ)

北欧といえば、フィンランドを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。幸福の国、教育水準が高い国と呼ばれる一方で、自然が厳しく、常に寒いイメージもあります。今回の記事では、首都ヘルシンキの世界遺産スオメンリンナや、北欧デザイン、フィンランド料理などを、実体験とまじえて紹介していきたいと思います。

フィンランドの基礎データ

首都ヘルシンキ
人口約565万人(World Bank Open Data(SP.POP.TOTL)・2025)
面積約33.8万㎢(日本よりやや小さい)(外務省「フィンランド共和国 基礎データ」・2026)
言語フィンランド語、スウェーデン語
世界遺産スオメンリンナの要塞群(世界遺産一覧 yu-take.com・2026)

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スオメンリンナへの行き方は?ヘルシンキから公共のフェリーで渡る世界遺産

スオメンリンナは、ヘルシンキの港から公共のフェリーで渡れる、海の上の要塞です。

スウェーデンのストックホルムからは、フェリーの中で1泊して、朝にヘルシンキに着きました。スオメンリンナへは翌日、港から公共交通機関のフェリーで渡りました。24時間券を買えばそのまま乗れて、フェリーは20分に1本ほど出ています。

島に着くと、久しぶりに日本語のガイドマップをもらえました。1.5kmほどのブルールートが案内されていて、見どころも書いてあるので、その通りに歩けば迷いません。

スオメンリンナは、スウェーデンがロシアから守るために築いた要塞の島です。もとはスウェーデンの城という意味のスヴェアボリという名前で、フィンランド語でスオメンリンナに変わりました。6つの島でできていて、18〜19世紀ごろのヨーロッパでは最大の要塞島だったそうです。

UNESCOによると、スオメンリンナは1748年から少しずつ築かれた海の要塞です[3]。

今でも800人ほどが住んでいて、ヘルシンキ市の一部です。校外学習の学生もたくさん来ていました。

南の端にあるキングスゲートは、1753年から54年にかけて建てられた門です。どんなに大きな門かと思ったら、小さな島に沿うような門でした。

博物館で30分ほどの映像を見て、ゆっくり回って2時間、往復のフェリーを含めると3時間ほどでした。

水路にかかる白い橋と、その奥に見える要塞のれんがの建物
スオメンリンナの島どうしをつなぐ橋(ヘルシンキ)

ヘルシンキの2つの大聖堂は何が違う?ロシアとヨーロッパの影響

ヘルシンキの港のまわりには、ロシアの影響とヨーロッパの影響を、それぞれ象徴する大聖堂があります。

港のすぐそばにあるのが、ロシア正教のウスペンスキー大聖堂です。玉ねぎ型の屋根は、ヨーロッパではあまり見なかった形で、フィンランドまでロシアの支配が及んでいたことがよく分かります。

そこから歩いて5分ほどの場所にあるのが、ヘルシンキ大聖堂です。こちらはプロテスタントの教会で、シンプルな白い建物でした。

この2つが、首都ヘルシンキを象徴する建物だと思います。スオメンリンナの博物館でも、フィンランドの歴史はスウェーデンとロシアに支配されてきた戦争の歴史として語られていました。

石造りの建物が並ぶ通りを、緑と黄色の路面電車が走っている
ヘルシンキの街を走る路面電車
並木と花のプランターが続く、広い公園の遊歩道
ヘルシンキ中心部の公園通り

フィンランドは何が有名?デザイン博物館と、ムーミンのアラビアデザインセンター

ヘルシンキでは、北欧のデザインや芸術を見るために、デザイン博物館や現代美術館を回りました。

デザイン博物館は、もともと学校の建物で、ムーミンの作者も学んだ場所だったそうです。1階で特に強調されていたのは、かつてフィンランドの紙幣にも顔が描かれていたアルヴァ・アアルトです。家具や繊維から建築まで手がけた人です。

2026年7月には、アアルトの建築13件がまとめて世界遺産に登録されました[7]。

ほかの北欧の国と比べると、フィンランドのデザインは自然の要素がより強く、曲線で表現されていると感じました。マリメッコのシンプルな模様も、携帯電話のノキアも、フィンランド生まれです。

ヘルシンキ中央図書館オーディは、空間の設計も居心地がよく、本だけでなくゲームや楽器まで借りられる図書館でした。北欧の幸福度との関係は、北欧の幸福度のコラムで書いています。

現代美術館のキアズマでは、岩、鉄、銅、竹、骨、繊維といった素材ごとの展示をしていました。ゴミを生かした作品や、光ファイバーを使って、人が近づく距離に合わせて音が鳴る装置もありました。

21世紀のヘルシンキの美術は、まず環境とテクノロジーが意識されているのだと思いました。

郊外にあるアラビアデザインセンターには、ムーミンのグッズや、フィンランドデザインといえばこれ、というプロダクトが並んでいました。シンプルで洗練された北欧の暮らしをイメージする展示が多く、お土産はここで買う人が多そうです。日本人の店員さんもいて、こんにちはと声をかけられて驚きました。

木の床と白い天井の広いフロアに、本棚とソファ、木が置かれている
ヘルシンキ中央図書館オーディの3階
ガラスケースに並ぶアコースティックギターやエレキギター、民族楽器のカンテレ
オーディのガラスケースに並ぶ楽器

フィンランド料理は日本人に合う?カルダモンのパンとトナカイ肉

フィンランド料理は、素材の味を生かしたものが多く、日本人の口に合うと思います。

初日の朝ごはんに、日本語のメニューもあるパン屋さんで2つのパンを買いました。

一番の発見は、おばあちゃんのパンという名前のパンでした。食べても風味の正体が分からなかったのですが、カルダモンでした。フィンランドの伝統的なパンには、カルダモンがよく使われるそうです。

最後に、北のラップランドの料理として、トナカイの肉を食べました。ジビエの肉で、クランベリーやリンゴンベリーなどのベリーと一緒に食べるのが特徴です。

日本的に素材の味を生かしたものが多くて、フィンランド料理は日本人が好きな味だと思います。

フィンランドと日本との比較

フィンランドの面積は日本とほぼ同じくらいですが、暮らしている人は日本よりずっと少ない国です。

フィンランドの面積は33.8万㎢で、日本よりやや小さいくらいです。

一方で、人口は約565万人で、日本の人口は約1億2,337万人です[2]。

同じくらいの広さの国土に、日本の22分の1ほどの人が暮らしていることになります。

そのフィンランドには、推定で300万ものサウナがあると言われています[4]。

日本とのつながりも深い国です。日本は1919年にフィンランドを国家承認し、外交関係を結びました。2019年には、フィンランドの国外では初めてのムーミンバレーパークが、埼玉県飯能市にオープンしています[1]。

ヘルシンキでは、パン屋さんに日本語のメニューがあり、アラビアデザインセンターには日本人の店員さんもいました。

フィンランドを旅するゲーム

ここまで紹介したフィンランドを、ゲーム形式で体験することができます。

フィンランドに関する、よくあるギモン

Q. フィンランドには何がある?
首都ヘルシンキには、公共のフェリーで渡れる世界遺産の要塞スオメンリンナ、ロシア正教のウスペンスキー大聖堂とプロテスタントのヘルシンキ大聖堂、現代美術館キアズマ、ムーミンのグッズが並ぶアラビアデザインセンターがあります。
Q. フィンランドの首都は?
首都はヘルシンキです。スウェーデンのストックホルムからフェリーの中で1泊して、朝に着きました。
Q. スオメンリンナは何時間あれば回れる?
博物館で30分ほどの映像を見て、ゆっくり回って2時間ほどでした。ヘルシンキからの往復のフェリーを含めると、3時間ほど見ておくと安心です。
Q. フィンランドの言葉は?
公用語はフィンランド語とスウェーデン語です。フィンランド語はウラル語族の言葉で、北欧のほかの国の言葉とは全く別の言語です。
Q. フィンランドは幸福度1位の国?
2025年の世界幸福度報告で、フィンランドは8年連続で、世界でいちばん幸福な国とされました[5]。北欧の国々の幸福度については、別のコラムで詳しく書いています。

参考文献・出典

  1. [1] 外務省(2026)「フィンランド共和国 基礎データ」外務省 https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/finland/data.html
  2. [2] World Bank(2025)「Population, total - Finland」World Bank Open Data https://data.worldbank.org/indicator/SP.POP.TOTL?locations=FI
  3. [3] UNESCO World Heritage Centre(2026)「Fortress of Suomenlinna」UNESCO https://whc.unesco.org/en/list/583/
  4. [4] thisisFINLAND(2026)「Bare facts of the sauna」Ministry for Foreign Affairs of Finland https://finland.fi/life-society/bare-facts-of-the-sauna/
  5. [5] thisisFINLAND(2025)「Eight years in a row: Finland remains in first place in World Happiness Report」Ministry for Foreign Affairs of Finland https://finland.fi/life-society/eight-years-in-a-row-finland-remains-in-first-place-in-world-happiness-report-other-nordics-in/
  6. [6] TheYutake(2025)「【🇫🇮フィンランド】首都ヘルシンキ観光と歴史を象徴する島 スオメンリンナ要塞【世界遺産ひとり旅】vlog」YouTube https://www.youtube.com/watch?v=BXlclU5EdWA
  7. [7] Finnish Heritage Agency(フィンランド文化遺産庁)(2026)「Aalto Architecture Becomes Finland's Eighth UNESCO World Heritage Site」museovirasto.fi https://www.museovirasto.fi/en/articles/aaltojen-arkkitehtuuri-on-suomen-kahdeksas-unescon-maailmanperintokohde